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お顔のシミ取り:IPL vs レーザー

加齢とともに目立ってくるいわゆる老人性色素斑。その代表的な治療といえばIPLとレーザーですが、この2つの違いをご存知ですか。


IPLはintensed pulse lightの略で、一般にフォトフェイシャルと呼ばれています。一定の幅の波長の強い光の集まりで、センチ単位のサイズの透光性のガラスヘッドを通じてお肌に光を照射します。対象とするシミの色調の違いにより異なった波長幅の光を利用します。この強い光の束は表皮の角質層を通り抜け、表皮深層にあるメラニン色素を破壊し、同時にメラニン細胞にもダメージを与えます。でもこれらが一気に消失するわけではありません。破壊されたメラニン色素は皮膚の自らの新陳代謝により次第に表層に移動し、やがて脱落します。ここで大切なのは、通り道の角質層が破壊されずに残っていることです。治療直後にマイルドな化粧品であれば使用できます。ヘッドはある程度の大きさがあるため、シミばかりではなく照射野内のくすみも薄くなります。

一方のレーザーは単一の波長の強力な光です。IPLを鈍器とすれば、レーザーは鋭利な刃物と言ってよいでしょう。レーザーの発生源はYAGやルビーなどが代表ですが、パルス幅の極短のQスイッチレーザーやピコレーザーと呼ばれる特殊な装置もあります。一般に照射野はごく小さな焦点で、それを巧みに動かしながらシミを破壊していきます。レーザーはIPLよりもパルス幅が狭く、より深くより狭い範囲に作用します。発生源により作用深度が異なり、ルビーレーザーは比較的浅層に、YAGレーザーはより深部に作用します。レーザー治療後のダウンタインムは数週間で、IPLより回復に時間がかかります。レーザー治療後に炎症後色素沈着を起こすことが少なくなく、特に肌の敏感な日本人は注意が必要です。折角シミが取れたと思ったら、数週間してまたシミが戻ってくるのです。炎症後色素沈着はIPLでは発生しにくいとされています。


以上を踏まえ、お顔のシミ取りの治療オプションは、一回の治療で少数の辺縁のくっきりしたシミだけを一気に取りたい場合には、炎症後色素沈着のリスクも考慮した上でレーザー治療を、一方、シミが比較的浅く広範にある場合、またシミだけでなくお顔全体のくすみを取りお顔の印象を明るくしたい場合にはIPL治療を、といったところでしょうか。もちろんまずIPLでお顔全体のシミとくすみを薄くして、IPLで取れなかった深部のシミに対して引き続きレーザーを照射するなんて贅沢なオプションも可能ですよ。



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