ワキ毛は最も人気の高い脱毛部位です。上手く脱毛できれば、薄着をする夏場の面倒なお手入れからも解放されます。
ワキ毛の特徴は、1)毛が太くしっかりしている、2)毛の生える角度(皮毛角といいます)が小さく、毛根部がそれほど深くない、3)毛の密度も低く熱傷も起こりにくい、ことです。脱毛の基本は太い毛よりも細い毛の方が大きい照射強度が必要で、また毛根部の深さが皮膚表面から浅い毛の方が反応しやすいことです。ワキ毛は比較的容易に脱毛できる部位なのです。
ワキ毛の脱毛の治療計画には2つの考え方があって、回数がかかっても良いから痛みを少なくしたい方には、痛みの少ないAlexレーザーや光脱毛が最適です。回数がかかることもありますが、毎回少しずつ毛が減っていくので、患者さんも無理なく続けることができます。光治療がレーザー脱毛に劣るということはありません。
一方、痛くても構わないから最速最短で終了させたいという方はYAGレーザーかDiodeレーザーが向いています。頑張れば、5回以内で完了できます。高い強度で照射するので痛みも強く、注射による局所麻酔の必要なこともあります。
治療を続けていくと、太い毛は毛根部での熱発散量が大きいので先に抜けてきます。治療回数を重ねると、見かけ上は毛がだんだんと細くなってきているように感じます。細い毛が目立つようになると照射強度をあげる必要があります。当初の治療間隔は1ヶ月を基本としますが、その後仕上げに近くなると少し伸ばすようにします。
施術をする側の注意点としては、ワキの上と下の端のところに毛が残ってしまうことがあり、これはこの部分の毛の細いことが原因なのでしっかりと照射します。また真ん中の辺りの一部だけ抜けてないことがありますが、これは毛の向きが逆転する場所に当たるため、ここだけ毛根部の深いことが原因です。皮膚を伸展させてシワを伸ばすようにして照射するのがコツです。
その他、湿疹などで色素沈着を起こしている場合には火傷の可能性があるので要注意。また、特に湿疹がなくても照射後に毛嚢炎の症状がでることがありますが、放置しておいても数日以内に治ります。かなり痩せている人はすぐ下に腕神経叢という太い神経が走行しているので、あまり無理はできません。
以上の注意点を守れば、ワキ毛は安全に比較的脱毛効果の得られやすい部位です。脱毛に興味のある方、まずはワキ毛で試してみてはいかがですか。
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